映画を観るとき、サウンドトラック(OST)とBGMという言葉が出てきて違いがよくわかりません。両者は同じものなのでしょうか。それぞれの役割や制作過程の違い、サウンドトラックを購入するときに気をつけるポイントがあれば教えてください。
A1: 一言で言うと重なり合う概念です。BGMは映画内で流れる背景音楽の総称で、劇伴(スコア)、挿入歌、環境音楽的な要素を含みます。サウンドトラックはそのBGMや主題歌をまとめて商品化したアルバムを指すことが多く、映画音楽の「パッケージ名」と考えると分かりやすいです。
A2: 制作面では、作曲家が映像に合わせて劇伴を制作し、監督や音響チームと調整します。既存楽曲を挿入する場合は版権処理が必要で、アルバム化の際には映画のシーン順と違うトラック順になることもあります。またリミックスやアンビエント音の追加で映画と印象が変わる場合もあります。
A3: 購入時のチェックポイントは、劇伴主体のスコア盤か挿入歌を集めたコンピレーションかを確認すること。作曲者名、収録時間、ボーナストラックや未発表曲の有無、リマスターの有無、詳しいライナーノーツがあるかも重要です。映画の雰囲気をそのまま楽しみたいならスコア盤がおすすめです。
