質問：中学生の子どもが分数の割り算（例：3/4 ÷ 2/5）を理解できず、毎回つまずいています。公式を覚えても応用問題になると混乱するようです。家庭でどのように教えたら理解が深まりますか？
A1：概念を先に示す方法
まず「割る」という操作を具体的に示します。例えばピザやおはじきで『3/4個を2/5人で分けると一人分は？』のように状況を作り、分子分母が何を表すかを確認します。その上で「逆数をかける」手順の意味（割る＝何倍すれば元に戻るかを考える）を説明し、紙上で図を書いてから計算式に移ると定着しやすいです。
A2：段階的な練習と視覚教材
最初は整数÷分数、分数÷整数、分数÷分数の順で問題を用意し、数直線や図を使ったが見える化教材を用意します。暗記だけでなく毎回理由を言わせる習慣をつけると忘れにくくなります。ゲームやカード問題で反復練習を取り入れるのも有効です。
A3：つまづきのチェックと補助ツール
よくある間違いは「約分を忘れる」「逆数の概念が曖昧」「符号の扱い」です。計算の途中で必ず約分をするクセをつけさせ、声に出して手順を確認させましょう。スマホアプリや動画で概念を補強すると効果的です。どうしても理解が進まなければ塾や家庭教師で個別に対応するのも検討してください。
