質問:ここ数週間、冷蔵庫を開けると鼻につく嫌な臭いがします。生ゴミや腐った食材は見当たらず、週に一度は拭き掃除をしています。消臭剤や重曹も試しましたが、効果が一時的でまた臭いが戻ります。臭いの原因として考えられることと、家庭でできる確実な対処法を教えてください。
A1(原因の見立て):臭いの多くは目に見えない汚れや水分の滞留、パッキンやドアの隙間に溜まった食べこぼし、ケースの下や製氷機周辺のカビ、排水ホースの逆流や詰まりなどが原因です。温度ムラや湿度の高さが雑菌やカビの繁殖を助けるため、たとえ表面がきれいでも臭いが残ることがあります。
A2(家庭での具体的対処法):まず庫内の全食材を出して賞味期限を確認、傷んだものは廃棄。棚や引き出しは取り外して中性洗剤でよく洗い、隙間は使い捨ての歯ブラシや綿棒で擦り、ぬるま湯と酢を1:1で拭くと除菌効果があります。ゴムパッキンは溝に汚れが溜まりやすいので歯ブラシで念入りに。排水穴や受け皿もチェックし、詰まりがあれば取り除く。製氷室や冷蔵庫背面のファン付近も確認しましょう。
A3(予防と応急措置):乾燥を保つために水気のある食材は密閉容器に入れ、温度は適切に(冷蔵室は3〜5℃程度)設定。湿度対策として市販の吸湿剤や重曹を開封した容器に入れて設置するのは有効ですが、臭いの根本解決には清掃が不可欠です。強い臭いが取れない場合や電気系統に問題が疑われるときはメーカーのサービスや専門業者に点検を依頼してください。
