質問:室内飼いの1歳半の雌猫がリビングのソファやテーブルの脚などで頻繁に爪とぎをして家具がボロボロになります。爪切りや爪とぎ用アイテムを用意しても使ってくれないことが多く、来客時や昼寝の前などに特にひっかきます。家具を保護しつつ、猫のストレスを減らす現実的な対策を教えてください。
A1:環境整備で誘導する
猫は素材や角度、設置場所で好みが分かれます。段ボール、麻縄(麻ロープ)、カーペット地など複数種を用意し、猫がよく爪とぐ場所(ソファの側面や入口付近)に並べて置くと移行しやすいです。立てかけ型やポール型、平置き型を試し、爪とぎに興味を示したら猫をそっと移動させて使わせる。爪とぎのそばにおやつやおもちゃを置き、良い行動を強化すると効果的です。
A2:家具の保護と嫌がる素材の活用
家具の角や脚には透明フィルムや爪とぎガード、布や合皮のカバーを一時的に付けると爪が引っかかりにくくなります。両面テープは猫が嫌うので応急的に有効ですが、使用時は猫の皮膚や家具を傷めない製品を選んでください。また、スプレー式の忌避剤は一時的効果のみで、臭いが気になる場合は獣医や専門店に相談しましょう。
A3:行動面と健康チェック
爪とぎはストレス発散やマーキング、運動の一部です。遊びや上下運動が不足していると家具で発散しやすいので、1日数回の短時間の遊び(おもちゃで追いかけさせる)やキャットタワーでの登り降りを増やしてください。また、爪が引っかかる痛みや皮膚の異常が原因の場合もあるので、急に頻度が増えた、出血やかゆみが見られる場合は獣医での診察を受けましょう。根気よく環境調整と褒めるしつけを続けることが重要です。
