質問:賃貸物件を退去したのに敷金が返還されません。どう対応すればよいでしょうか?
A1:まずは事実確認と証拠の整理を行いましょう。入居時の契約書、原状回復に関する特約、入居時・退去時の写真、立会い記録、修繕費の領収書や見積書、未払家賃の明細などを集め、大家や管理会社に対して書面で返還を請求します。内容証明郵便で送ると証拠力が上がります。
A2:敷金は通常、原状回復費用や未払賃料に充てられますが、経年劣化や通常の使用による損耗まで借主に請求するのは認められないことが多いです。差し引きの根拠や見積りの内訳を求め、不明瞭な項目があれば説明を求めましょう。写真や見積書が重要な証拠になります。
A3:話し合いで解決しない場合は、地元の消費生活センターや住宅相談窓口に相談する、少額訴訟(60万円以下を目安)や通常の民事訴訟を検討する、あるいは弁護士に相談する選択肢があります。費用対効果を考えつつ、早めに証拠を整えて行動することが重要です。補足:契約書の文言により扱いが変わるため、不明点は専門家に確認してください。
