質問:親の借金の保証人になっているが、返済の見込みがなく、督促が来ている。保証人としての責任を免れたり、負担を軽くする方法はありますか?注意すべき点を教えてください。
A1(基本的な考え方):保証人は主債務者が支払わない場合、債権者に対して代わりに支払う義務が生じます。契約上の保証が「連帯保証」かどうかで債権者からの請求範囲や立場が変わります。連帯保証だと債権者はまず保証人に請求でき、催告や取り立ての前提条件が緩やかです。免責されるのは、合同で結んだ契約に明示的な解除や債権者の同意がある場合、あるいは保証契約が詐欺・錯誤などで取り消し得る場合など限定的です。
A2(対応手順と実務的対処):まず督促文書を冷静に確認し、連絡を無視しないこと。債権者と相談して分割払いの合意や支払猶予を申し入れる、または主債務者との債務整理(任意整理・個人再生・自己破産)について弁護士に相談するのが有効です。主債務者が破産手続に入れば債権者は破産債権として扱うが、保証債務は別途請求され得るため弁護士の助言が必要です。保証契約の無効を主張するには、契約締結時の事情(説明義務違反・脅迫・錯誤など)の立証が必要です。
A3(相談の目安と注意点):早めに弁護士や日本司法書士会連合会の相談窓口に相談してください。支払不能になってから放置すると取り立てや差押えが進み、生活に重大な影響が出ます。債権者とのやり取りは記録を残し、自己判断で勝手に支払いや解約をしないこと。家族間での話し合いを試みると同時に、専門家に現状を説明して法的リスクと選択肢を整理してもらうのが安全です。
