質問：結婚してから夫婦で共有名義にした自宅があります。離婚することになりましたが、住宅ローンの残債もあり、共有名義のままでは売却や名義変更ができるのか、どのような手続きや注意点があるのか教えてください。協議で決められない場合はどうすればいいですか？
A1: 協議の方法
まずは話し合い（協議離婚）で決めるのが原則です。具体的には（1）売却して残債と按分で清算、（2）どちらかが買い取って代償金を支払う、（3）共有のままどちらかが使用するなどの選択肢があります。住宅ローンがある場合は金融機関の同意や債務の処理が必要です。
A2: ローンと登記の注意点
ローンの名義がどちらか一方だけ、または連帯債務になっているかで対応が変わります。買い取る場合はローンの借り換えや債務引受の手続きが必要で、金融機関が同意しなければ名義変更ができません。登記上の名義変更は司法書士に依頼すると安心です。税金（譲渡所得税、登録免許税、贈与税の可能性）も確認しましょう。
A3: 協議がまとまらない場合
話し合いで決まらないときは家庭裁判所で調停を申し立て、最終的に審判や訴訟になることがあります。調停では分割方法や使用賃料、代償分割の金額などを決めることが可能です。早めに弁護士に相談して資料（登記簿、ローン明細、収入等）を準備すると有利です。専門家（弁護士、司法書士、税理士）に相談するのをお勧めします。
