質問:賃貸アパートを退去した際、大家から敷金の大部分を原状回復費用として差し引かれました。特に通常の使用による経年劣化の分まで請求されている気がします。どうすれば敷金を取り戻せますか?どのような証拠を用意すればよいでしょうか?
A1: まず契約書と退去時の精算書、入居時・退去時の写真やチェックシートを確認してください。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」では通常の使用による損耗は借主負担とならない旨が示されています。請求の内訳や見積書・領収書を求め、不明点は書面で説明してもらいましょう。
A2: 大家との話し合いで解決しない場合は、内容証明郵便で請求の意思を示す、消費生活センターや市区町村の住宅相談窓口に相談する、ADR(裁判外紛争解決手続)を利用するなどの手段があります。記録は必ず保存してください。
A3: 最終的には少額訴訟や民事調停、訴訟といった法的手続きが考えられます。写真、入居時記録、見積・領収書、やり取りのメールやメモなどの証拠を整理してから、法テラスや弁護士に相談すると対応がスムーズです。契約書の特約や時効にも注意してください。
