質問:数日前から飼っている7歳の猫が急にご飯をほとんど食べなくなりました。元気は少し元気がない程度で、嘔吐や下痢はありませんが、水は普段より飲む量が少し増えた気がします。いつもと違う匂いのあるご飯に替えていませんし、歯や口の中を見ても明確な傷は見つかりません。どのように対処すれば良いでしょうか?
A1(緊急性の確認と獣医受診の推奨):食欲不振が24〜48時間続く場合は早めに獣医師に相談することをおすすめします。猫は長期間食べないと肝リピドーシス(脂肪肝)など重篤な代謝異常を起こす可能性があるため、特に体重減少や元気消失、嘔吐、発熱があれば緊急受診が必要です。獣医師は血液検査や口腔検査、必要ならレントゲンや超音波で原因を探ります。
A2(日常で試せる対処法):まずは嗜好性の高いウェットフードや温めたフードを少量ずつ与えてみてください。香りが立つよう温めると食欲を刺激します。また、環境の変化(来客、引越し、別のペットとのトラブル)があった場合は静かな場所で与える、食器を変えてみるなどストレスを減らす工夫を。口内の違和感が疑われる場合は柔らかいペースト状の給餌を試すと良いでしょう。
A3(長期的対策と注意点):慢性的な食欲低下には内分泌疾患や腎臓病、消化器疾患、痛みなど多くの原因があります。定期的な健康診断と体重管理、普段の食事記録(食べた量・回数・好み)をつけておくと、獣医師に伝える際に役立ちます。自己判断で人間用の食品や薬を与えない、無理に強制給餌を続ける前に相談することも大切です。まずは早めに獣医師に相談し、必要な検査・対処を受けてください。
