質問:12歳の雑種犬(体重約10kg、雌)がここ数日で急に食欲を落としました。普段のドライフードを半分以上残すことが多く、時々元気がなく散歩も短縮しています。嘔吐や下痢はほとんどなく、水は飲んでいますが寒がる仕草が増えました。病気でしょうか、それとも対処法はありますか?
A1(家庭でできる対処): まず口の中や歯茎に腫れ・出血・異臭がないか確認してください。食欲不振は歯周病や口内痛、嗅覚・味覚の変化でも起きます。普段のフードに温めた缶詰や低脂肪の鶏スープを少量混ぜ、嗜好性を高めると食べる場合があります。無理に食べさせず、水分摂取を確保。体温が低い、痛がるなどがあれば速やかに保温と安静を。
A2(受診の目安): 食欲不振が48時間以上続く、体重減少、嘔吐・下痢、血便、強い元気消失、排尿や排便の異常がある場合は早めに動物病院へ。血液検査、尿検査、腹部エコーやレントゲンで腎臓・肝臓・内分泌疾患・消化器疾患や腫瘍の有無を確認します。必要なら点滴や吐気止め、食欲増進薬を処方します。
A3(予防と長期ケア): 高齢犬は定期的な健康診断(年2回程度)と歯科ケアが重要です。年齢に応じた低脂肪・高消化性の食事、環境の温かさ確保、適度な運動、サプリや投薬は獣医と相談の上で。家庭では食事記録を付け、変化が続く場合は速やかに受診してください。人用の薬を与えないことも重要です。
