質問：家庭で大根や里芋、にんじんなどの煮物を作ると、手前にある具は味が濃く、奥の具は味が薄く感じられます。なぜ味が均一にならないのか、簡単にできる対策を教えてください。
A1: 原因と基本対策
原因は具材の大きさや硬さの違い、鍋の中での位置による熱と煮汁の循環不足、調味のタイミングにあります。対策は①同じ火の通りやすさになるように切る（大きさを揃える）、②硬いものから先に下茹でするか、先に入れて煮る、③落し蓋や鍋蓋で対流を抑えすぎないようにして煮汁が全体に行き渡るようにすることです。
A2: 調味と火加減のコツ
調味は最初から全部入れるより、風味の飛びやすい酒やみりんは最初に、塩分や濃いめのしょうゆは煮上がり前に調整するとムラが減ります。弱火でコトコト煮ると煮崩れしにくく、じっくり味が入ります。途中で鍋を軽く回すか、上下を返すと均一になります。
A3: 仕上げの裏技と保存
仕上げに一度火を止めて冷ますと味が中までよく染みます（冷める間に味が馴染む）。保存する場合も一晩置くとさらに均一になります。どうしても固さが違う時は、柔らかいものは最後に入れるなど工程を分けると便利です。
