質問:車のエアコンが急に効かなくなりました。走行中は多少冷えることもありますが、停車時やアイドリング時に全く冷えません。考えられる原因と自分でできる確認・対処法、修理に出す目安を教えてください。
A1(専門家の見解):エアコンが効かない主な原因は冷媒不足(ガス漏れ)、コンプレッサーの故障やクラッチ不良、エアフロー不良(ブロワーモーターやダクト詰まり)、エバポレーターの目詰まりや膨張弁・レシーバードライヤーの不具合です。走行中のみ冷える場合はコンプレッサーが回らない・低速での冷媒圧力不足やファン回転不足が疑われます。適切な診断は専用の圧力ゲージと検漏装置が必要で、冷媒の補充や修理は法律や安全面から整備工場で行うのが望ましいです。
A2(自分でできるチェック):まずエンジンをかけてエアコンを最大にし、コンプレッサーのクラッチが作動しているか(カチッという音やプーリーの回転)を確認します。ヒューズやリレーの点検、エアコンフィルターの汚れ、ラジエーターファンの作動もチェック。市販の冷媒補充キットで冷媒圧が低い場合は一時的に改善することがありますが、漏れがあると再発するため応急処置と考えてください。作業は高圧に注意して自己責任で行ってください。
A3(修理に出す目安):コンプレッサーの異音、ガソリン臭やオイル漏れ、目に見える冷媒漏れ跡、簡単な点検で改善しない場合は速やかに整備工場へ。修理は原因により料金が大きく異なります(冷媒補充なら数千円〜、コンプレッサー交換は数万円〜)。見積もりを複数取って保証内容を確認すると安心です。早めの対応で二次的なダメージを防げます。
