朝、毎日起きると強いだるさや疲労感、頭が重い感じが続きます。十分寝たはずなのに回復しないことが多く、日中の集中力や仕事の効率も落ちています。寝つきは悪くない場合もあれば、夜中に何度も目が覚めることもあります。考えられる原因と、すぐにできる対策、受診の目安を教えてください。
A1(考えられる主な原因): 睡眠の質が低下していることが多く、睡眠時無呼吸症候群や慢性不眠、レム睡眠・深睡眠の不足が背景にあります。生活リズムの乱れ、過度のストレスやうつ状態、貧血や甲状腺機能低下、薬の副作用、アルコールやカフェインの摂取も影響します。慢性炎症や慢性疲労症候群も稀に関連します。
A2(自宅でできる対策): 就寝前1時間はスマホやブルーライトを避け、寝室は暗く涼しく静かに。毎日同じ時刻に寝起きする規則正しい習慣を作り、日中に軽い運動や朝の短時間の日光浴を取り入れる。夕方以降のカフェインや大量のアルコールを控え、鉄分やビタミンB群を含むバランスの良い食事を心がける。睡眠日誌をつけて傾向を把握すると医療機関での相談がスムーズです。
A3(受診の目安): 数週間から1か月以上改善しない、日常生活に支障が出る、強い眠気で運転や作業に支障がある、いびきや呼吸停止の指摘がある場合は内科や睡眠外来、耳鼻科、精神科の受診を検討してください。血液検査や甲状腺機能検査、睡眠検査(簡易検査やポリソムノグラフィー)で原因を調べることができます。急に体重減少や胸痛、意識障害が伴う場合は速やかに救急受診を。
