質問：中古マンションの購入を検討しています。管理費や修繕積立金、耐震性、長期修繕計画など、購入前に確認すべきポイントを教えてください。将来の修繕費負担や管理組合の運営状況が心配です。
A1：基本チェックリスト
・管理費・修繕積立金の現在額と過去の推移、居住戸あたりの金額
・長期修繕計画の有無と実行スケジュール、過去の修繕履歴
・積立金の充足状況（運用残高と将来必要額の差）
・管理会社の種類（自主管理か委託か）・理事会の運営状況
・築年数、耐震基準、配管や給湯設備の更新履歴
A2：実務的な確認方法
売主に総会議事録（直近数年分）、決算書、長期修繕計画書、修繕積立金の残高証明を要求する。可能なら建物のインスペクション（ホームインスペクション）や耐震診断書を依頼し、周辺の相場や過去の大規模修繕実施時期も確認する。必要なら管理会社やマンション管理士に意見を求める。
A3：注意点と対策
積立金が不足している場合、将来的に一時金徴収や積立金増額が発生するリスクがある点に注意。管理組合の機能不全や高齢化により運営が滞るケースもあるため、総会での議決状況や修繕計画の具体性をチェックする。見つかったリスクは価格交渉や契約特約でリスク分担を明確にすると良いでしょう。
