幼児(1〜3歳)の夜の寝つきが悪く、毎晩長時間抱っこやぐずりで家事や他の子どもの世話に支障が出ています。昼寝は短めなのに夕方頃に急に元気になり、床に入ると泣いてごねる、何をしても寝ないといった状況です。原因として考えられることと、家庭でできる具体的な対処法、夫婦での寝かしつけ分担のコツを教えてください。
A1: 考えられる原因と基本対処
・原因:分離不安、過度の刺激(昼間の興奮や夕方のスマホ)、不規則な生活リズム、午後遅めの昼寝、空腹や歯の痛み、病気や成長スパート。
・対処:毎日ほぼ同じ時間の就寝・起床を決め、就寝前1時間は静かな時間にする。画面や強い光を避け、暗めの照明で落ち着かせる。軽めの入浴や絵本読み聞かせなど予測可能なルーティンを作る。夕方の活動は少し早めに切り上げ、昼寝は就寝時間に影響しないように調整する。
A2: 具体的な寝かしつけの手順例
1) 夕食→入浴→着替え→歯磨き(30〜60分前倒しを検討)
2) 読み聞かせ(1〜2冊)、静かな歌や子守唄、抱っこで短く落ち着かせる
3) ベッドに入れるタイミングは“半分眠った状態”を目安にし、徐々に親の関与を減らす(寝かしつけの場所や抱っこの頻度を段階的に減らす「段階的撤退法」)
4) 夜中のチェックは短く、安心させるだけに留める。
A3: 夫婦での役割分担と受診の目安
・分担:夕方は元気になりやすい時間帯なので、どちらか一方が活発な子の遊び担当、もう一方が就寝ルーティンを主導する方法が有効。交代制で寝かしつけを担当すると疲労が偏らない。夫婦で「今日のルール」を統一し、対応を揃えることが重要。
・受診の目安:体重増加不良、発熱や不機嫌が続く、呼吸の異常や昼夜逆転が長期間続く場合は小児科や睡眠専門外来に相談を。精神的に追い詰められている場合は早めに周囲のサポートを求めてください。
