質問本文:中古マンションの購入を検討しています。将来の大規模修繕費や管理面の不安を避けるため、管理組合の修繕履歴や長期修繕計画(長修計)をどこまで・どのように確認すればよいでしょうか?見方のコツや、管理会社や売主に必ず聞くべき質問、注意点を教えてください。
A1(詳細回答):まず直近10年程度の修繕履歴(実施箇所・実施時期・総額・業者)と長期修繕計画の最新版を入手してください。長修計の資金計画の前提(予定頻度・単価・残耐用年数)と、現在の修繕積立金残高・毎月の積立額、過去に特別徴収があったかをチェック。積立金が将来の見込み費用に対して不足していないか、積立不足が予想される場合の改定計画や総会決議履歴も重要です。外壁・屋上防水・配管・エレベーター等の経過年数と直近点検報告、保証やアフターサービスの有無、修繕業者の選定プロセス、見積りの根拠も確認するとよいです。
A2(実務的チェックリスト):1) 修繕履歴と領収書、2) 長修計(費用内訳と試算表)、3) 積立金残高と積立率の推移、4) 総会議事録(過去数年分)、5) 修繕業者の履歴と入札・随意契約の状況、6) 建物診断(インスペクション)結果。分からない点は管理会社に書面で回答を求め、必要なら専門家のセカンドオピニオン(建築士やマンション管理士)を依頼してください。
A3(短く一言):数字と根拠を確認し、積立金が将来の修繕費を賄えるかを最優先に判断。不足が明らかなら価格交渉や改定案の確認、購入後に発生し得る負担を見越して意思決定してください。
